

今回は、令和2年に行いました東日本大震災の慰霊国祷行脚のご報告をさせていただきます。
東日本大震災から丸9年。
時間が経ってしまえばあっという間ですが、忘れてはいけない記憶です。
愛媛県日蓮宗教師の会という会では、毎年この時期に行脚を行っております。
今回お伝えする内容
(step1)行脚はなぜするのか?
(step2)行脚ってどういうことをするのか?
(step3)当日の活動内容の様子
などをお伝えしていきたいと思います。
この記事のもくじ
(step1)行脚はなぜするのか?
今年はたまたま3月11日。あの大災害があった忘れられない日です。
そういう日に、行脚を行いました。
この行脚を≪なぜ行うか?≫ということをお伝えしたいと思います。
- そもそも行脚とは・・・
-
カンタンにいうと、お題目「南無妙法蓮華経」を唱えながら、決まったルートを練り歩く行為をいいます。
※詳しくは、後ほどお伝えさせていただきます。
なぜ行脚をするのか?

行脚をなぜ行うかといいますと、もちろん≪慰霊≫のためでもありますが、他に強いて上げるならば、ズバリ≪修行≫と≪布教≫のためです。ドンドンと大きな音を出して打つ太鼓の音やお題目の声は、傍からきくと「うるさいな」と思う方も、いるかもしれません。
しかし、それが縁になってお題目を知るきっかけになるのです。これは、例え遠くにいて音が聴こえなくても、その行脚をしている姿をみることも、同じことがいえます。行脚をしている姿を耳や目を通して歩いている方、あるいは車を運転されている方、お題目を伝わっていく。それが何度か続くと心にしみわたっていくのです。
また行脚をしているヒトの≪修行≫にもなるのです。太鼓を打って、口で「南無妙法蓮華経」を大きくお唱えし、心にその志を大きくしていくのです。
この行脚は、毎年3月くらいに、日蓮宗の≪愛媛県教師の会≫という団体が愛媛県にて行っております。
教師の会とは?
愛媛県教師の会は、一体どういう団体なんだといいますと…
第4条 本会は、管内全教師の教化活動の相互研鑽と活性化を目的とする。
日蓮宗愛媛教師の会規約より
と、あります。
要するに、愛媛県内の日蓮宗のお坊さんの研鑽と活性化をするのが目的だということですね。
愛媛県教師の会の目的
愛媛県内の日蓮宗のお坊さんの教化活動の研鑽と活性化のため
今回の行脚だけではなく、年間を通して、様々な活動をしております。それも今後お伝えできれば良いですね。
(step2)行脚ってどういうことをするのか?

隊列を組んで、太鼓を叩きながら、お題目を唱える。
ただそれだけなんですが、現場はそう簡単にはいきません。
なぜならば、この日は強風だったからです。
私は、玄題旗(げんだいき)というお題目が書いている旗を持っておりましたが、風が強かったため、飛ばされるかと思いました。特に、北条の海沿いの道は特に厳しかった。。

その海沿いの道の少し上がったところで、お経を読み、東日本大震災の慰霊の回向(供養)を行いました。
海に向かっていたので、この海も東北の海とつながっているのかとヒシヒシと感じながら、お経を読み、お題目をお唱えさせていただきました。
(step3)当日の活動内容の様子

海沿いの道が終わると、市街地に入ったので、少し太鼓の数を減らして行脚をさせていただきました。
普段は、車で移動するため、その距離を感じませんでしたが、今回は徒歩だったため、車の有難さを感じずにはいられません。
道のりは、北条の法善寺さまを震災があった14:46に梵鐘(ぼんしょう)を鳴らし出発。
目的地は、粟井にある積善寺さままで。

最後に、積善寺さまでお経を一読、回向をして終了となりました。
天気も崩れることなく何とか行脚を行うことができ、ホッとしております。
以上、
「【令和2年】3.11東日本大震災の慰霊国祷行脚を北条にて行いました!!」
でした。
お読みいただき有難うございました。