地鎮祭は、人生でも何度もないことなので知らない事ばかりですよね。
その上、地域やお願いするのが神社やお寺かでも全然変わってきます。
当日、慌てなくても大丈夫なように地鎮祭当日の流れを知りたい方もいるかと思います。
そこで今回は、当日の地鎮祭の流れについて解説していきます。
この記事で分かること
地鎮祭の流れを把握しておきたい方は、ぜひお読みください。
この記事のもくじ
地鎮祭の流れ|式次第
日蓮宗の地鎮祭の基本的な流れは下記のとおりです。
地鎮祭を始めます。
趣旨や土地の神さまやご先祖様などの霊位を勧請し、お経を読んでいきます。
御宝前にてお札や各塔婆へ開眼(魂入れ)のご祈祷を行います。
施工会社の方、家族の代表者の方に鍬入れの儀をしてもらいます。
子どもなど、くわ入れをしたい人は、このときに行ってください。
四方の神さまに対して、ご祈祷を行います。
日蓮宗の場合は、四天王幣に向かってするご祈祷です。
四方修法が終わると、後ろを向き、参列している家族や関係者の方へご祈祷を行っていきます。
代表者の方から順次、お焼香をしていきます。
最後に、地鎮祭を行い、無事に家が建ち、家族の人が安心して住めるようにとご祈願をします。
以上で、終了になります。
くわ入れ
家の建設などのくわ入れとは、建物などの建設初日を祝う伝統的な儀式。
地鎮祭の法要の中で、施主や工事責任者などが盛り土をくわやシャベルで崩してもらっています。
次に、法要中のくわ入れのやり方を解説していきます。
くわ入れのやり方
くわ入れのやり方は、次の通りです。
- 施主(家族の代表者)は、案内されると焼香をしてくわを受け取る
- 中央に進み、盛り砂のところで軽くお辞儀
- 刃を右手で持ち、左足を引く
- 盛り砂の中央に刃を入れ「エイ!」とかけ声をする
- 次に、左側もする
- 最後に右側をもう一度行う
- 足を直して、軽くお辞儀をする
- くわを返す
あくまで一例なので、参考にしてください。
行う際は、神社の方やお坊さんに聞いてみるとよいです。
これから安全に工事が進み、安心して住むことができるようにお祈りしましょう。
施主挨拶
地鎮祭終了後に施主の挨拶をお願いすることがあります。
こちらの挨拶は、はっきりした決まりはないので施工会社や参列者への感謝の気持ちと今後またよろしくお願いしますということを伝えるとよいです。
〔あいさつ文の一例〕
「本日、みなさまのおかげをもちまして無事に地鎮祭を行うことができました。 これから工事が始まりますが、くれぐれも安全第一でよろしくお願いします。」
「近隣の皆様は、工事車両の出入りや騒音などで、ご迷惑をおかけすることもあります。何卒、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いします。」
菓子折りなどを配る
法要後に挨拶や記念写真などを終えると、お供えを参列してくれた方に渡す地域もあります。
渡すものを次にまとめます。
〔参加してくれた方に渡すもの〕
などの実用的なものを渡していきます。
ちょっとした差し入れを準備しておく
また建設会社や工事関係者が参列された場合、祝儀袋に入れたお礼のお金を手渡す場合があります。
工務店などの工事責任者と相談して決めていくとよいでしょう。
また近所の方に渡していく場合は、
などを配るのが一般的となっています。
地鎮祭を略式にすることも可能
地鎮祭の一連の流れを先ほど紹介しましたが、毎回この通りにしているわけではありません。
たとえば、
など、家庭の事情はひとそれぞれです。
もし時間に余裕がない場合は、施工会社の方や神社の方、お坊さんに相談してみるとよいでしょう。
準備の時間を含め、地鎮祭をある程度省略することもできますよ。
地鎮祭に関するよくある質問
次に、地鎮祭に関するよくある質問について解説していきます。
これらのことを順番にお伝えしていきます。
御札はどうしたらいいの?
地鎮祭のときのお札は、棟札や角塔婆です。
本来、棟上げのときに棟札を授与してもらい家の柱や壁に家の守り札としておまつりするのですが、地鎮祭で渡してもらう時もあります。(当山では、地鎮祭のときにお渡ししている場合が多いです)
この御札はどうするかというと、
- お寺でお経をあげるために持って帰ってもらい棟上げのときに持ってきてもらう
- いま住んでいる家や実家の仏壇や神棚に一時的におまつりする
などの方法があります。
角塔婆の場合は、沈め物と一緒に建物を建てる基礎の下に埋めてもらうようにしましょう。
鎮め物はどうしますか?
まず、沈め物とは、地鎮祭終了後に基礎の下に埋めるものをいいます。
地鎮祭のときにお供えした塩・米・酒や果物、野菜、乾物などのお供え物に加え、幣束などです。
〔沈め物とは?〕
これらの沈め物を四方や鬼門の方角に穴を掘って埋めるように施工会社にお願いしてみましょう。
最近の工務店は、進捗状況などをLINEの画像で送ってくれるところもあります。
また、お供え物を参列してくれた方に分けて配る場合もありますので、施工会社や神主の方やお坊さんに聞いてみるとよいでしょう。
作法など気を付けなければいけないことってありますか?
地鎮祭の作法は、その土地の風習や宗派、宗教によっても様々ですが、実際に住まれる方が「無事に家ができ、家族みんなが安心して住めるように」と願うことが大切です。
当山では、そういう願いを込めて、お題目をお唱えしていただくようにお願いしております。
目には見えないですが、そこに頼っている霊位への挨拶はしておくべきことと思いますよ。
建て替えでも地鎮祭をした方が良いでしょうか?
元々、住まれていた土地の家を崩して、建て替えをする場合は地鎮祭をした方がよいか守ってしまいますよね。
これは気持ちの問題なので、するしないは本人次第。
地鎮祭をお願いしてする方法以外にも、家族だけで四方に塩・米・酒をまく方法もありますし、家が建ってしまった後に公開している方は、家の祈祷やお祓いをしてもらう方法もありますよ。
地鎮祭からの流れ
地鎮祭をした今後の流れは、これからいよいよ基礎を作っていき1か月も経たないうちに建前(上棟)を迎えます。
ここまでくると家ってすぐ建ってしまいます。
施工会社の方とよく打ち合わせを行い、納得できるお家ができるようにしましょう。
法徳寺では、地鎮祭が終わると、塩・米・酒を土地のご供養のために家の立つ場所の周りにまいてもらっています。
他の神社やお寺でもそういうことを指導しているところがあるかもしれませんので、気になった場合が効いてみるとよいでしょう。
地鎮祭の流れ|まとめ
以上、まとめを行っていきます。
今回解説したことは、はっきりとした決まりはないのですが、参考していただければと思います。
当日の服装でもお悩みの場合は、地鎮祭にふさわしい服装はどういうの?-スーツじゃなくても大丈夫で解説させていただいております。
以上、
「地鎮祭 の流れを知りたい方へのアドバイス【当日あわてなくて済む】」
でした。
お読みいただきありがとうございました。