「独身もしくは子どもが女の子しかいないため、お墓を継ぐ人がおらず、墓じまいを考えている」
「経済的にあまり費用をかけられないので、まずは墓じまいの費用の総額が知りたい」
今回は、このようなお悩みを抱えている方に対して解説しております。
この記事を読むことにより、墓じまいの費用の総額を把握することができ、将来的に何が必要か考えることができます。
お坊さんの立場から、墓じまいの費用の総額について解説していきます。普段あまり知られていないお寺が行っていることもお伝えしていきたいと思います。
この記事のもくじ
墓じまいの費用の総額が知りたい
ネットなどをみてみると、大体こんな感じで出てきます。
あくまで目安です
しかし、例外はたくさんあります。実際、お寺でお世話になっている石屋さんに聞いてみてもケースバイケースのようです。
一般的な撤去費用・・・1㎡あたり8万~15万円
※例外もある
詳しくは、次に見ていきたいと思います。
解体費用が高くなりやすいお墓になりやすい2つのポイント
それでは、なぜネットに載っている撤去費用が目安なのかを解説していきたいと思います。
目安はあくまで目安⇒条件が違うので
目安は、あくまで目安です。
お墓の解体費用は、先ほどお伝えしました通り、「1㎡あたり8~15万円」が目安です。実際のお墓の解体は、半日仕事です。
これが、区画が大きいところだったり重機が入りにくい場所だったりすると丸1日仕事になってしまいます。中には、3日がかりというケースもあるそうです。特に、お墓の木が大きくなってしまい、根が張ってしまうと大変です。
結果的に、この作業をするだけでもお墓を1つ建てられるくらいの費用が必要になってしまいます。
気学的にみても、墓地に木を植えるとよくないといわれております
なるべく木を植えることはやめた方がよいでしょう。また、自分のお墓に木がある場合は、撤去なども考えても良いでしょう。
- 解体費用が高くなりやすいお墓になりやすい2つのポイント
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不安でしたら、いろいろな業者に見積もりをとってもらおう
もし、不安でしたらお寺に相談され、色々な業者に見積もりをとってもらいましょう。
墓地によっては業者を選べない場合もあるそうです
ただ、ここで注意したいのが、実際に管理者から業者を指定されているケースがある場合があります。
お墓を建てられている人からすれば、競争がない状態だと受け取られがちです。しかし、管理する方からすれば、訳の分からない業者に入られる心配がないというメリットもあるようです。
もし、見積もりをされて納得ができない場合などは、
の説明を求めてみるようにしましょう。
墓じまいを行うときに気を付けたいこと
墓じまいを決心されて、実際に行動することは、よいことではあると思います。しかし、私からこういうことを気を付けた方が良いですよ、ということをお伝えさせていただきたいと思います。
次に解説していきたいと思います。
墓じまいをするためには、「閉眼(魂抜き)」をする必要がある
仏教、特に法華経には人以外にも魂が宿っている、という考え方があります。墓もその1つです。
お墓はいわば亡くなった方の「おウチ」のようなもの。解体する際は、今までご先祖さまを守ってくれて有難う、という気持ちで供養されるとよいでしょう。このあたりのことは、仏壇の処分について3つの方法|魂抜きや供養はどうすればいいの? でお伝えさせていただいております。(仏壇の閉眼供養についての記事です)
個別ロッカータイプで供養してくれるお寺もある。でも・・・
墓じまいをして、それでおしまいではありません。
これらの供養方法もあります。
それらを選択されるのも、生きているあなたやご家族の方と話し合って決めていけばよいです。法徳寺では、永代供養をお勧めしますが、強制はできません。後で書きますが、おウチのお墓でみられるのが一番よいのですが・・・
しかし、注意してほしいことがあります。
自分が供養できる間は自分で供養してほしい
それは、供養するのは、「遺族の方も含まれている」ということです。お寺に丸投げではいけません。もし、自分がもうお墓参りできない、というときに来るようになると菩提寺にご相談されるとよいでしょう。
法徳寺では、「衆生諸遊楽廟」の他にも、納骨堂が一基あり、そちらの方ですと宗派を問わずに利用することができます。もし気になりましたら、法徳寺までお知らせください。永代供養・墓地分譲 も参考にされてください。
パンフレットや資料など送付させていただきたいと思います。
以上、
「墓じまいの費用の総額が知りたい「お金は一体いくら必要なの?」」
でした。
お読みいただき有難うございました。