今回の記事の内容
■今回の記事はこんな人のために書いています
⇒施餓鬼とはどういう供養方法なのか知りたい
⇒施餓鬼供養できるのはどういったものが対象なのかあるのか知りたい
⇒日蓮宗の施餓鬼供養はどのように行われるか知りたい
⇒施餓鬼はいつ行われているか知りたい
⇒施餓鬼の由来を知りたい
⇒実際に施餓鬼供養を申し込む方法を知りたい
■今回の記事を読むと分かること
⇒施餓鬼がどういった供養方法なのか明確に理解することができます
⇒施餓鬼供養できるものには、どういったものが対象になるのかわかり安心することができます
⇒日蓮宗の施餓鬼供養の方法を知ることができます
⇒施餓鬼供養がいつ行われるか知ることができます
⇒施餓鬼供養の由来を知ることができます
⇒実際に施餓鬼供養を申し込む方法がわかり、法徳寺の施餓鬼供養に申し込むことができます
「ホッととくするお寺」法徳寺は、日蓮宗のお寺で毎月23日に施餓鬼供養を行っております。
今回の記事では、その供養方法や由来などをお伝えできたらと思います。
この記事のもくじ
施餓鬼とはどういった供養方法なの?
まずは施餓鬼とはどういった供養方法なのかを説明していきます。
- 施餓鬼供養とその意味は?
- 施餓鬼の漢字
- 施餓鬼法要(施餓鬼会)
上の点について説明していきます。
施餓鬼供養とその意味は?
施餓鬼供養は、本来の目的は、餓鬼を供養することにあります。
法徳寺では、お参りされる方や供養を志されるおうちのご先祖さまのご供養も行っています。
これらは間違いでは、ありません。
大切なのは、「供養を志ざされること」なのです。
施餓鬼の漢字
施餓鬼とは、「餓鬼に施す」と書きます。
後に書いていますが、飢えや渇きに苦しんでいる餓鬼に対して施しをするのです。
施すということは、「布施」の修行をするということなのです。
「布施」とは、ただ困っている人を助けるだけではありません。
仏さまに尽くすことによって自分以外の他の人に財や行動を尽くす。
これは、仏道修行を行うにあたり忘れてはいけない修行法の一つなのです。
施しの心は、「餓鬼道」から遠ざかることにあります。
これが、施餓鬼を行うときのポイントなのです。
メモ
施しの心は、「餓鬼道」から遠ざかる
施餓鬼法要(施餓鬼会ともいいます)
法要とは、お寺などで
- お経を読む
- お題目を唱える
- 亡くなった方の回向をする
など、行うものを呼ぶときに使います。
法要は、別名「会」ともいいます。
そのため、
- 施餓鬼法要(せがきほうよう)
- 施餓鬼会(せがきえ)
など
と呼ばれています。
施餓鬼供養できるものには、どういったものが対象になるか?
次に、施餓鬼供養をできるものに、どういったものがあるかをお伝えしていきたいと思います。
基本的には、どのようなものでも供養することができます。
それが、なぜ供養することができるか、また実際に法徳寺で行っている供養している霊にはどういったものがあるかを解説していきたいと思います。
どういったものでも供養対象にすることができます
もし、これを読まれているあなたが供養したい人やペット、土地の霊位などありましたら、どのような霊位も供養することができます。
例えば、
- 結婚されて性が変わったけれど、跡をみる人がいなくて供養できていない霊位
- 亡くなったペットの霊位
- 土地の霊位
など
それにあたります。
四聖六道法界万霊(一切の霊位)を供養するからです
なぜ、どのような霊位も施餓鬼供養の対象にすることができるかというと、四聖六道法界万霊(ししょうろくどうほうかいばんれい)の一切の霊位を供養するために、施餓鬼供養を行うからです。
- 地獄界
- 餓鬼界
- 畜生界
- 修羅界
- 人間界
- 天界
- 菩薩界
- 声聞界
- 縁覚界
- 仏界
の十界、すべての法華経による救済がない霊位を供養するために施餓鬼供養を行っております。
法徳寺で実際に供養している霊位
法徳寺では、毎月23日に月施餓鬼、8月末にはお施餓鬼大法要を行っております。
その時に、供養を申し込みされている霊位の塔婆を立てて、飲み物や食べ物、法華経を読み、お題目を唱え供養しています。
日蓮宗の施餓鬼供養の方法について
日蓮宗の施餓鬼供養は、法華経・お題目の教えにあずかることなく餓鬼会をさまよう餓鬼に対して、供養するものです。
- 法華経を読む
- お題目を唱える
- 食べ物や飲み物を施す
これらの供養方法を施すことにより、餓鬼を救済しています。
補足説明
日蓮宗では、法華経による救済がない霊位を餓鬼と呼ぶことがあります。
法徳寺では、今年の夏のお施餓鬼大法要を、新型コロナウイルス感染症の感染対策に気を付け、行いました。
メモ
日蓮宗の施餓鬼供養は、法華経を読み、お題目を唱え、食べ物や飲み物を施す供養を行うことをいう
施餓鬼供養がいつ行われるの
次に、施餓鬼供養がいつ行われているかということをお伝えしていきたいと思います。
施餓鬼はいつ行っているの?⇒法徳寺では毎月23日に行っております
基本的に、施餓鬼供養の法要は通年通して行われているお寺が多いと思います。
注意
地域やお寺によっては異なる場合があるかもしれません
特に、彼岸会や盂蘭盆会にあわせて営むことが多くあります。
メモ
施餓鬼供養は、通年行っているお寺が多くあり、特に彼岸や盂蘭盆会にあわせて行っている
施餓鬼と初盆の関係
一見すると、お盆も施餓鬼も同じような法要だと思うかもしれませんが、本来は別の意味合いがある法要です。
- お盆・・・ご先祖さまをご供養する法要
- 施餓鬼・・餓鬼を供養する法要
法徳寺では、お施餓鬼の法要でご先祖さまのご供養を行います。
しかし、本来は別々に行わないといけません。
施餓鬼供養の由来について
日蓮宗のお施餓鬼は、夏に行っているイメージが強いかもしれませんが、本来はいつやらないといけないという決まりはありません。
由来をカンタンにですが、説明していきたいと思います。
お釈迦さまの十大弟子であった多聞第一の「阿難(あなん)尊者」がおりました。
ある日、その阿難尊者の目の前に、口焔餓鬼(くえんがき)が現れて、
「お前の命はあと3日だ」
と告げられました。
阿難尊者は、驚き、
「まだ修行途中なので、寿命を延ばすにはどうすればよいか」
と、餓鬼に尋ねると
「すべての餓鬼と婆羅門(お坊さん)に各1石の施食をせよ」
補足説明
1石とは、およそ成人1人の1年間消費するお米の量
なすすべがなく、お釈迦さまに教えを乞(こ)うたところ・・・
「加持飲食陀羅尼(かじおんじきだらに)をもって1つの器の食べ物や飲み物をお供えすれば、すべての餓鬼や婆羅門に77石の食べ物を施したことになりますよ。そして、その苦しみを逃れることができるでしょう。」
と教えられました。
阿難尊者は、お釈迦さまに教えてもらった通りに行い、無事に寿命を延ばすことができました。
実際に施餓鬼供養を申し込む方法
日蓮宗以外でも、多くのお寺で施餓鬼供養を行っています。
もし、「施餓鬼供養をしたい」という方がいらっしゃればお近くのお寺などにお問合せされても良いかもしれません。
カンタンな問合せする内容を書いておきます。
問合せ内容を明確にして、近くのお寺に問合せする
お寺に施餓鬼供養について問い合わせる場合、そのお寺が菩提寺か菩提寺でないかで少し対応が違うかもしれません。
菩提寺の場合は、お寺側も相手が分かり、対応してくれるためです
もし、菩提寺ではないのでしたら、
- 施餓鬼供養をお寺で行っているか
- 檀家ではないが行ってくれるか
- 供養を志される戒名を伝える
- 名前や住所、連絡先を伝える
これらのことを伝えて、対応してくれるお寺だと大丈夫だと判断してよいでしょう。
メモ
問合せするお寺が菩提寺か菩提寺でないかで少し対応が異なる
法徳寺の施餓鬼供養に問い合わせる
法徳寺では、毎月23日に「月施餓鬼」を行っております。
8月には、月末「お施餓鬼大法要」「大施餓鬼」を行っております。
もし、ご相談されるお寺がない方は、お受けすることができます。
お困りの方は、ご連絡いただければと思います。
法徳寺に施餓鬼供養について問い合わせる
まとめ
- 施餓鬼は、どういう供養方法なのか知りたい
- 施餓鬼供養できるのはどういったものが対象なのかあるのか知りたい
- 日蓮宗の施餓鬼供養はどのように行われるか知りたい
- 施餓鬼はいつ行われているか知りたい
- 施餓鬼の由来を知りたい
- 実際に施餓鬼供養を申し込む方法を知りたい
今回はこのような人に対して解説させていただきました。
- 施しの心は、「餓鬼道」から遠ざかる
- 日蓮宗の施餓鬼供養は、法華経を読み、お題目を唱え、食べ物や飲み物を施す供養を行う
- 施餓鬼供養は、通年行っているお寺が多くあり、特に彼岸や盂蘭盆会にあわせて行っている
- 問合せするお寺が菩提寺か菩提寺でないかで少し対応が異なる
以上、
「【実証】施餓鬼とはどういった供養方法なのか|お施餓鬼大法要のレポ」
でした。
お読みいただき有難うございました。
施餓鬼供養をしたい、または供養を志される人やペット、土地の霊などがいるが供養の仕方が分からない方はいらっしゃいますか?